「会社の電子天秤が不安定なのは、地震の影響なのでしょうか?仕事になりません」とポストしたのは、80年以上の歴史を持つ長野県製薬株式会社だ。
電子てんびんとは、従来のてんびんを電子化したもので、100万分の1グラムである「1マイクログラム」といったわずかな重さまで測定が可能。より正確な計測が必要な研究や実験などで使用されている、超繊細な「はかり」だ。
長野県製薬株式会社の製造管理者である角間洋平氏に話を聞くと「出社が8時半で、8時半過ぎにてんびんの校正にうつる。値(あたい)が上がったり下がったりして定まらない、何かおかしいとなって『地震じゃないかな?』なんて冗談めいて話をしていたところ、ネットで調べたら地震が本当に起きていた。体感では全く感じていなかったので、まさか地震が起きているとは思っていなかった」と振り返った。
カムチャツカ地震、電子てんびんだけが反応
