■田母神俊雄氏「国家の指導者が戦没者をお参りするのはどこの国でもやっている」

靖国神社
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 元航空幕僚長で参政党の顧問を務める田母神俊雄氏は、総理の靖国参拝を強く推奨する。「今、参政党が主張していることの多くは、自民党ができた当時の主張に非常に重なっている。ただ自民党はそれをずっとやらずに変質してしまった。戦没者が祀られる靖国神社を国家の指導者がお参りするのは当然のこと。これはどこの国でもやっているのに、日本だけが問題になっている」と語る。

 政府要人が参拝することが外交問題につながる点については「中国や韓国がいちゃもんをつけてくるが、彼らだって日本の総理大臣が靖国を参拝することを、筋が通らないものとは思っていない。ただ外交上の手段として、日本にはどんな理不尽なことでも文句を言えば必ず最後には言うことを聞くと判断されている。これを乗り越えなければ外交上、弱い立場が続く。参拝すれば一時は大騒ぎになるが、それを乗り越えなければいけない」と、アジア諸国からの反発を承知の上でも実行すべきだと主張した。

 日本人の妻を持つパックンも、靖国神社を参拝したことがある。「遊就館にも行ったことがあるし、宮司さんにもじっくり話を聞かせていただいた。妻のおじいちゃんが特攻隊の教官で、おじいちゃんが生きていた間は日の丸の国旗をずっと飾っていたという話も聞いた。国のために戦ってくれた皆さんに対する礼儀はしていい」と参拝そのものには賛成する。ただし参拝を終戦の日に絞ってする必要もないという意見を持つ。「わざわざ終戦記念日ではなくても、例えば戦没者を思い出す日みたいなものがあればいい。アメリカには退役軍人と戦没者を思う日があり、近くの教会に行ったり墓地に行ったりする習慣がある。ピンポイントで、どこかの国が反応するような日を選ぶと、いざこざになるのは目に見えている」。

■竹中平蔵氏「8月15日に公式参拝しても文句はずっと言われる」
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