チーム天彦
【映像】初の決勝進出を決めたチーム天彦喜びの声

 将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」準決勝・第1試合、チーム天彦 対 チーム豊島が8月16日に行われ、チーム天彦がスコア5-1と快勝し、決勝進出を決めた。予選Bリーグを2位で通過したチーム天彦だったが、予選Aリーグを1位通過してきた強豪・チーム豊島に対し、リーダー・佐藤天彦九段(37)、広瀬章人九段(38)がそれぞれ2連勝。予選で大活躍した増田康宏八段(27)も1勝と、全棋士が勝利する安定感もある勝ちっぷりで、初優勝に王手をかけた。

【映像】初の決勝進出を決めたチーム天彦喜びの声

 チームの雰囲気の良さそのままに、快進撃で勝ち切った。第1局、佐藤九段がリーダー自ら登場すると、剛腕の難敵・糸谷哲郎八段(36)と一手損角換わりの将棋に。中盤は糸谷八段の攻めを佐藤九段が受け続ける展開になるも、終盤にかけて佐藤九段が反撃すると、最後は迫力ある攻め合いを制して先勝した。

 第2局は増田八段が落としたものの、第3局はすぐさま広瀬九段が取り返した。大石直嗣七段(35)との一局は角交換型振り飛車から、広瀬九段が居飛車、大石七段がダイレクト向かい飛車の対抗形になると、両者ともにどこから攻めの糸口を見つけるか難しい序盤になったが、広瀬九段が角切りを契機に右辺を攻略。大石七段の粘りを振り切り、安定感抜群の内容で勝利した。

第3局から怒涛の4連勝