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 それもそのはず、8二香は詰みまでの長い道筋を読み切っていなければ踏み込むことのできない一手。西尾七段は、指し手が進んだ後に「ここまで来ると詰みが見えてきますけど、7三歩と打ったところで指し手の候補手がいくつも見えるので、8二香が本筋を突いているというのはそう簡単には見えない。そこを“秒”で読んでしまうというのが…」と異次元の読みの力に脱帽するしかない様子だった。

 藤井竜王・名人は、圧巻の終盤力をみせつけ95手で勝利。「急に激しい攻め合いとなり速度計算の難しい将棋だったが、最後は一手勝ちの形に持ち込めたかなと思う。(8二香は)実は打った段階ではちゃんと読み切れていなかったんですけど、かなり王手が続く形なので詰みがありそうかなと思っていました」と朗らかな笑顔を見せていた。

 目が覚めるほどの鮮やかな収束に、ファンもただただ驚くばかり。視聴者からは「やはり将棋の神様だったか」「詰みがあったら逃さない」「電光石火だわ」「フィッシャーでこの詰みはスゴい。さすが詰めパラ」「かっけーーーーー」「史上最強のゆえんである」と多数の反響が寄せられていた。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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【映像】藤井聡太竜王・名人の電光石火の読み切り
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