「AI活用機会の格差」は「所得格差」を拡大させる?
AIを先行利用しているのは高学歴・高収入層だということだが、このような差がいずれ国レベルで起こる可能性はないのだろうか。
第一生命経済研究所 主席研究員の柏村祐氏は「当然ある」と主張する。
「最先端のAIで生産性を高めている国の経済は成長していく一方で、全て人手に頼り生産性が低い・効率が悪いことをしていたら経済は成長しない。国家レベルでも組織レベルでも、個人レベルでも起こる」(柏村祐氏、以下同)
また、「生産性が上がらないと賃金は上がらない。日本の社会は人口減社会で、少子高齢化で働ける人がどんどん減っていく。ではどのように生産性を上げながら労働力を維持するか。これはAIが解決する1つの方策だと私は見ている」ということだ。
生産性を上げる「5つのカギ」と“日本特有”の課題とは?
