近場でもOK!子どもの成長に“旅育”を
【映像】旅行ジャーナリスト・村田氏家族の旅育の様子
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 夏休みも後半に突入。長期休暇を楽しんでいる人も多いと思うが、今年の夏の旅行についてのアンケート調査では、「旅行に行く」と答えた人と「行かない」と答えた人が、ちょうど半々に分かれた。

【映像】旅行ジャーナリスト・村田氏家族の旅育の様子

 旅行に行かない理由として多く上がったのは「お金がかかること」、そして「猛暑」。物価高や異常な暑さが旅行計画にも影響していることが見て取れる。

「遠くではなくてもいいので、いろいろな人と交流・接する、いろいろな考え方を聞く機会は設けていただきたい」(旅行ジャーナリスト 村田和子氏、以下同)

 そんな柔軟な旅の組み立てを勧めるのは、旅行を通じて子どもが成長する「旅育メソッド」を提唱している旅行ジャーナリストの村田氏である。

「旅行はお金がかかると言われるが、決して旅育はお金をかければいいというものではない。特に家族旅行では、どこに行くかよりも何をするかのほうが大事なので、近所のお出かけでもできることはたくさんある」

 旅行やお出かけを子どもの成長につなげるには、押さえておきたいポイントがあるという。

「旅に出る前が一番大事。親が全部決めてしまって、子どもは連れて行かれる旅になっていることが非常に多くなっている。私は実際に旅の作戦会議をおすすめしている。家族それぞれで行きたい場所を持ち寄って、どこにしようか話し合う。あるいは、小さいお子さんであれば、A案、B案、海と山など、少し漠然としているが、2つの案を用意してどっちがいいかお子さんに選んでもらうだけでも、自分の旅になるのでおすすめ。そのときに大事なのが『なんでそうしたいのか』を聞いてあげてほしい」

 出発前のひと手間をかけることで、子どもの意見を引き出して旅への関心を上げるほかにも、旅の最中に子どもに何らかの役割をこなしてもらったり、親がちょっとした工夫を意識することで、子の自主性などを育む絶好の機会にできるという。

最も大切なことは「子どもを子ども扱いしない」
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