最も大切なことは「子どもを子ども扱いしない」

旅行ジャーナリスト 村田和子氏
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 そして、村田氏が最も大切だと語るのは「子どもを子ども扱いしない」ということ。

「一言でいうと、子どもを子ども扱いしない。旅仲間として、フラットに接することに尽きると思う。親御さんはお子さんと縦の関係で過ごしている。例えば『何々しなさい』など命令口調になっていることが多い。それがフラット、旅仲間と考えると『何々してほしい』『何々してくれますか』というふうに親自身の声がけが変わる。子どもは頼られると、すごく頑張れるしうれしい。なので、ぜひフラットな関係で旅仲間というのを意識してみてほしい」

 こうした旅育を積み重ねた村田氏の息子は現在、京都大学大学院に通っている。受験にも旅育が少なからず影響したと振り返る。

「旅で培われたことも大きい。ポイントは2つある。1つはタフさが身に付いたというか、受験はいつもと違う環境。そういった中でも自分という平常心を持ってできるというのは、旅行でいろいろな環境を経験したことが大きい。あとはトラブルとかに遭わないように大事に子育てしている人が多いと思うが、実は旅のトラブルもタフさにつながったと思っている。トラブルはすごく大変だが、後で振り返ると成功体験として、自信につながっていることが非常に多い」

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