今後の政治はどうなる?
「その通りだ。実は細川政権は1年ももたなかった。原因の一つは、当時消費税が3%だったが、細川総理が7%の福祉目的税を急に導入し、消費税を衣替えしようと言い出し、猛反発を受けたことだ。政権内で反発が起き、他の要因も相まって8党派はギスギスした」
「細川内閣の支持率は低下したが、それでも40%や50%と比較的高かったものの、細川総理は辞任を表明するに至った。良くも悪くも粘りがなかったのは確か。この93年の細川内閣は、衆参ともに自民党が過半数を取れていないという点、野党が多党に割れていた点などにおいて、現在と似ている」
━━現在の野党の動きをどう見るか?
「まとまれば政権を獲れるのに取らない。政権を獲りに行かないから、少数にもかかわらず自民党と公明党がまだ政権を握っている。別にそれでいいならいいが、政権奪取の意欲がないなら“政権交代”などと言ってほしくなかった」
━━なぜ野党は政権を取りにいかないのか?
「最大の理由は、野党をまとめて自分たちの政策を本当に実現しようという意欲が欠如していることだ。過去の失敗から自信を失って、政権を担うことを怖がっているように映る。もう一つ、93年や09年当時よりも野党各党の方向性の違いが、より顕著になっていることも挙げられる」
━━今後の政治はどうなるのか?
「私は9月に自民党総裁選が行われる可能性が、極めて高いと思っている。石破総理が再び総裁選にチャレンジする可能性もある。議員の中では“石破おろし”が強いが、自民党支持者の世論調査では、『石破総理の続投』を容認する声が6~7割だ。だから、総裁選をやる=石破総理退陣とは言えない」
「石破政権は今、完全に行き詰っている。このまま続けたいなら、あえて総裁選にチャレンジして勝利し、『引き続き私についてきてください』と求心力の回復を図らない限り、今のグダグダが続いてしまう。私の感覚では、石破総理は総裁選という“踏み絵”なしに、先には進めない」
━━今後、自民・公明が“組む”としたらどの政党か?
「一番手は維新、二番手は国民民主と見ている」
(ニュース企画/ABEMA)

