また、準優勝だったチーム藤井から、藤井竜王・名人が10勝1敗の勝率.909で最高勝率賞を獲得。表彰式では、「嬉しく思っています。今年は斎藤(慎太郎)八段と古賀(悠聖)六段とチームを組んで、和やかで楽しい雰囲気の中で戦うことができた。チームのお二人にも気持ちよく送り出してもらったことが良い結果にもつながったと思う」と語っていた。
激戦を繰り広げたチーム藤井とチーム天彦だったが、個人賞争いが注目を集めた藤井竜王・名人と増田八段の対戦は実現せず。これに、藤井竜王・名人は表情を崩し、「増田八段と当たりたかったです!(笑)」と発言。“超・負けず嫌い”の顔をのぞかせファンを爆笑させていた。
さらに、大会初出場の中で最高勝率だった棋士に送られる敢闘賞は、チーム稲葉の吉池隆真四段が輝いた。吉池四段は、予選3試合で4勝4敗、勝率.500だった。20歳の新鋭は、「受賞は嬉しいですが、お二人(藤井竜王・名人と増田八段)の成績を聞いてからだと隠れたいような気持ちです…(笑)」。それでも「個人としては全力を尽くせた。ニコニコと将棋を指せるってこんなに楽しいんだなっていうことをこの大会で学ぶことができた。楽しい大会でした」と晴れやかな表情で大会を振り返っていた。
◆ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


