日本では考えられないような体験も

日本では考えられないような体験も
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 マレーシア独特の空気感。日本では考えられないような体験もしたようだ。

「海外で暮らすという洗礼を受けたのは、銀行に4回行ってやっと口座が作れた。『もう一回明日来てね』と言われると少しイラッとしてしまうかもしれないが、マレーシアのムード的に、そういうことに対してイラッとしている人が周りに誰もいないから、私も一緒に『じゃあ、また明日』という気持ちになれた。『これがマレーシアっぽい感覚なのかな』と思っている。国全体のムードとして許す感覚やそんなに慌てていない。“タイムイズマネー”のような感覚もない。喋る速度もゆっくり。そういうところが好き」

 今後、マレーシアで事業にも取り組んでいきたいと話す優木。現地のインターナショナルスクールに通う子どもたちとの新たな挑戦が始まっている。

「毎日持って帰ってくる宿題を私が見ても、『全然意味わからない…』レベルのものを始めることになって戸惑っている部分もあるけど、食らいついている。彼女たちに合うようなスタイルの学校を選んで、少人数で手厚くやってくれているところだから、毎日イヤイヤせずにいてくれている。自分はせめてお弁当くらいは美味しいものを作ってあげて、お弁当の時間が楽しみだというふうにしてあげたい」

 言語や文化の違いを受け入れる、学ぶためにはどんなことが必要なのか。迷っている人たちにコメンテーターで山田進太郎D&I財団COO・石倉秀明氏はこのようなアドバイスを送った。

「僕もやりたいことがいつもあるタイプではないが、できるイメージが湧いていることの中からやりたいことってできるなと思っている。できることが増えてきて、できることが増えてきた中で、イメージができるようになってくることのほうが多い。そう考えると、できることを増やすには、やらなきゃいけないことを日々淡々とやることが、一歩を踏み出すために一番重要。僕が目標がない・やりたいことを見つけたいという人によく言うのは、『目線を下げろ』。足元を見なさいという話をする。先を考えていてもしょうがないから、目の前でやれることを1個ずつやっていくと、できることになっていく。海外留学もそれに近いと思う」

(『ABEMAヒルズ』より)

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