「強盗も凶悪犯罪に違いないが、殺人という面に関してみると、私が来た2000年当初は1年平均7人ぐらいの日本人が、なんらかの事件に巻き込まれて命を落としていた。たしかに強盗事件は増えているが、殺人に関してはすごく改善されている。日本人が絡んだものでいうと2024年3月にフィリピン人の母親と日系人の娘が殺害された事件があったが、それ以降1年以上、亡くなった事件はない。長いスパンで見ると、凶悪犯罪は減っているのではないか」(中村氏)

 自身の経験としては、「フィリピン在住27年になるが、その間、幸いながら身の危険を感じる目に遭ったことはない」という。

 銃社会であることについては、「日本と大きく違い、デパートや金融機関には、拳銃やショットガンを持った警備員が入口に立っているのが普通の光景だ。街中で銃を見るのは当たり前の状況のため、銃に対する恐怖心は、日本に比べてずいぶん低いのでは」と明かす。なお「外国人は基本的に銃を持てない。許可を受けて持っているのは、基本的にフィリピン人だけだ」という。

マニラを訪れる際に気をつけておくこと
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