8月28日に日本サッカー協会は、9月のアメリカ遠征に向けた日本代表の招集メンバーを発表。日本時間7日にメキシコ代表、同10日にアメリカ代表と対戦する。
2026年ワールドカップ本大会が開催されるアメリカでの強化試合シリーズに向けて森保一監督は25名を招集。その布陣をポジション別に整理する。
ここ1年の日本代表は3バック(3-4-2-1)を基本システムにしてきたが、W杯に向けては4バック(4-2-3-1や4-3-3)の再テストも当然ありえる。森保監督はメンバー発表会見で「試合の中で可変することを含め、3バックと4バックを両方できる準備をしたい」とコメント。ただ、今回のメンバーを見ると、やはり基本は3バックになりそうだ。
まずGKは鈴木彩艶(パルマ)が今や不動の一番手。大迫敬介(サンフレッチェ広島)、7月のE-1選手権で活躍した早川友基(鹿島アントラーズ)は、出番が回ってくればアピールしたい。
最終ラインは、町田浩樹(ホッフェンハイム)、伊藤洋輝(バイエルン)、高井幸大(トッテナム)、冨安健洋(無所属)を怪我で招集できない緊急事態。主力と呼べるのは、板倉滉(アヤックス)だけだ。実績で考えれば、その板倉、渡辺剛(フェイエノールト)、瀬古歩夢(ル・アーヴル)がファーストセットか。板倉を中央に回し、関根大輝(スタッド・ランス)を右CBに置く布陣もありえる。
E-1選手権で活躍して海外組込みのフルメンバーでは初招集となった荒木隼人(サンフレッチェ広島)と安藤智哉(アビスパ福岡)は、まずはディフェンリーダーの板倉との連携を深め、チャンスを掴み取りたい。38歳の長友佑都(FC東京)の本職はもちろんSB/WBだが、今回のメンバーバランスで言えば、E-1選手権で担った左CB(可変時は左SB)としても計算されているはずだ。
コアメンバーの守田英正(スポルティング)と田中碧(リーズ)が怪我で外れたダブルボランチも小さくない不安要素だ。キャプテンの遠藤航(リヴァプール)、復帰した6月シリーズで存在感を放った佐野海舟(マインツ)がレギュラーコンビになりそうだが、藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)を含めても3枚しか呼んでいない。
そんな中で森保監督は、「今週末にかけての試合を見て、(候補選手の)怪我やコンディションを見極めたい。最終的に最低でも1人は追加招集したい」とコメント。日本時間8月29日のヨーロッパリーグで試合復帰した鎌田大地(クリスタル・パレス)をはじめ、佐野航大(NECナイメヘン)、旗手怜央(セルティック)あたりが追加招集の候補になりそうだ。
望月ヘンリー海輝の起用にも期待
