「法定養育費」子ども1人当たり2万円
【映像】“差し押さえ”も可能 「法定養育費」とは?
この記事の写真をみる(3枚)

 法務省は「法定養育費」を子ども1人当たり月額2万円とする省令案をまとめた。これにSNSでは「子ども1人、月2万で足りるわけない」など「安すぎる」との声が相次いだ。

【映像】“差し押さえ”も可能 「法定養育費」とは?

 そもそも「法定養育費」とは何か。

 養育費の取り決めをしていなくても一定額を請求できる仕組みで、法定養育費が支払われない場合は財産を差し押さえて弁済を受けることができる。来年5月までに施行される改正民法で新しく作られた制度で、これまでは正式な養育費の取り決めを待っているまでの間、子供にとって必要な養育費が得られない可能性があった。

 ただし、基本は父母の協議や家庭裁判所の手続きにより、各自の収入などを踏まえた適正な額の養育費の取り決めが重要であくまでも「暫定的・補充的」なものとされている。

 法務省は「『法定養育費』という名称から『法務省が養育費を2万円と定めた』という誤解や、本来の制度主旨が正しく伝わっていない可能性もある。法定養育費の額だけを支払えばよいという主旨のものではない。パンフレットやウェブサイトで周知していきたい」としている。

なぜ「2万円」?
この記事の写真をみる(3枚)