アメリカ屈指の人気レース、NASCAR(ナスカー)の第26戦がフロリダ州のデイトナビーチで開催。26日の中継で、今季同地で起きた壮絶なクラッシュが紹介され、アクシデントを契機としたNASCARの進化に解説者が言及、注目を集めた。
デイトナビーチはNASCAR発祥の地であり、今回レースが行われたデイト・インターナショナル・スピードウェイは、過去に134回NASCARが開催されてきた“聖地”でもある。タラデガやアトランタと並ぶ1周2マイル以上の“スーパースピードウェイ”で、きついバンク角や「D」形状のコースレイアウトなどを特徴とする超高速オーバルコースになっている。
今回はこの特別な地での開催ということで、中継中に近年のデイトナで発生した迫力のクラッシュが紹介された。まずは2023年夏のデイトナにおける、マシンが宙に浮きながら何回転もするシーン。マシンは時おり地面に打ち付けられながら数えられないくらい横回転しており、フロントウィンドウより前部がほぼなくなるほどマシンが大破してしまった。
次に紹介されたのは、今年(2025年)2月の「デイトナ500」で起きたクラッシュで、クリストファー・ベルの20号車がライアン・プリースの60号車に接触。高速走行中だった60号車はいとも簡単に浮き上がり、前後方向に宙を舞ったかと思うと、そのままウォールへ激しく激突するという恐るべきクラッシュだった。
解説で自動車ジャーナリストの桃田健史氏は、「あそこまで(車体が)浮くと辛いんだよね。完全に浮くと(コントロールできなくなって)もう終わりですね」とコメントすると、実況の増田隆生氏も「(横転防止のため)このレースからAピラーにもフラップが付くようになったんですよね」と語った。
さらに桃田氏は「(フラップが付いた)とはいえ、ぶつかり方によって、浮くときは浮くんです」と指摘。続けて増田氏が「NASCARのマシンは重さが1.5tあるんですが、それでも宙に浮いちゃうんですよね」と補足している。危険も伴う超高速オーバルでのクラッシュは、NASCARの安全性能の進化を示すシーンでもある。(ABEMA『NASCAR Groove』/(C)NASCAR)
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