ABEMA的ニュースショーでは本人に直接話を聞くことができた。すると男性は、「最高裁は負けると思ってやった。問題提起したかった」と告白。男性によると修習生時代、刑事事件に関する文書を原稿用紙にして12枚、数時間かけて手書きで作らされたことで首から腕にかけて痺れが発生。男性は「なぜパソコンを使わせてくれないのか。これは司法試験でも同様で、とにかく手書きを強要されます」と明かした。

 AZ MORE国際法律事務所大阪事務所の中川みち子弁護士は「(司法試験は)A4の原稿用紙4枚くらいを90分~2時間で埋める。答案練習会を週に何回か受けるので、常に書いている。いかに楽に書けるペンを探すかとか。ペンだこがすごくできる」と、自身の体験を語った。

 裁判を起こした弁護士は「司法試験は答案に書くべき文章量が多く、とにかく時間との戦い。ただし字が汚すぎて読めないと採点してもらえないので『読める字を素早く書く』ことが求められる」と説明。手書きのうえ、読みやすい字であることも司法試験では評価の対象となるという。

法務省の司法試験に対する総評
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