ゲームを通じて交際・結婚に発展した人の声

ゲームを通じて交際・結婚に発展した人の声
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 実際に、ゲームをきっかけに出会い、結婚に至る“ゲーム婚”をした夫婦は何組もいるようだ。

「全く会っていないオンラインの状態から協力バトルなどを経て、X上などでコミュニケーションを取るようになり、リアルイベントなどで仲を深め、そこから交際、結婚に至って、今は子どもも含めて、家族ぐるみでゲームを楽しんでいる。割とすごく良好な関係を今も一緒に築けているというのは共通である」

 実際にゲームを通じて交際や結婚に発展した人からは「ゲームをしているときは苦手だった相手が実際に会ってみると、とても素敵な人で、結果、ゲームで知り合ってお付き合い、同棲するまでになった」「ゲーム内では友人としか思っていなかったが、通話した際に声が好きだなと意識がやや変わった」「ゲームで交際したが、現実とは違うものだった」などの声があった。

 一方で、オンラインの出会いはリスクもありそうだが、『ABEMAヒルズ』のコメンテーター・佐藤みのり氏は、弁護士の観点からゲームでの出会いで気をつける点などをこのように話す。

「ゲームは相手の素性がわからないところからスタートしているところがリスクが一番大きいので、注意が必要。相手が自分の身元を隠していたり、嘘をついていることもある。性別さえ偽っているとか、本当にいろいろなパターンがある。最初から悪意を持っていて、金銭的、性的に何かを相手に要求して利用してやろうと思って、ゲームで近づいてきている人もいることを知っておく必要がある」

 警察庁があげている保護者が知っておくべきオンラインゲームのリスクには「1.小学生など年少の利用者も被害に遭っている」「2.ほとんどのオンラインゲームに『ボイスチャット』や『メッセージ交換』の機能が備わっており、匿名・不特定の者とも簡単にやりとりができる」「3.協力してゲームを行うことを通じて、見知らぬ者にも『仲間意識』を持ちやすい」「4.ゲーム内における高価な『アイテム』の授与等の甘言を用いられ、被疑者のいうことに従ってしまう」「5.ゲームの上級者に対する『憧れ』の感情を利用される」ことなどがある。

 佐藤氏は「保護者と事前にこういうリスクがあることを話し合っていくことが大切」だという。

「保護者も知らないうちに子どもがやりとりして、何か要求されていることもある。何か要求されたときには応じないで、保護者に伝えることを約束にしておくことが大事」

(『ABEMAヒルズ』より)

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