2025年1月に第49期最高位を獲得。EARTH JETS・石井一馬(最高位戦)はドラフト指名を受けて「ホッとした」と語る。一番大事なのは親密度。初めてのチーム戦でも「負けた時にグラつくのは自信がないから」と余裕を見せる。目標は優勝。「そのためだけに召集されている」と闘志を燃やす。
―今期からMリーガーとしてデビュー。これまでは、どういった気持ちでMリーグを見ていたのか。
僕がプロになったのは20年前。当時、放送対局といえばMONDO TVとかで、(プロ入りから)13年くらいしてMリーグができました。プロに入った時はめちゃくちゃ勝っていて「最高位戦の若手といえば石井一馬」と言われるくらいでしたが、Mリーグができたころに(最高位戦の)A1リーグからA2に降級したんです。
A2に下がってからは放送対局に呼ばれないことが続いて、当然Mリーグの選手には選ばれなかった。そこは負けた自分が悪いし、勝っていてすごい選手がいる中で、結果を残していない自分は入れない。残念な気持ちでしたが、一方で同世代の選手が活躍していたので、いつか自分も必ずという前向きな気持ちもありました。
Mリーグには麻雀プロとしては参加したい気持ちがあったし、そのためには何をするべきか。僕は麻雀に勝つことでしかアピールできない。(SNSの)フォロワーが多いとか、かわいい、かっこいい、どれも自分には向いていないと思ったんです。全くやらないということはなく、SNSも自分なりに力を入れてはいましたが、やはりSNSやYouTubeに力を入れるのには限界がある。自分の生活もありますし、仕事をしながらそういう活動をするのは、ある程度の見返りというか目途が立たないとなかなかできない。なので、仕事をしながら麻雀で結果を出すというのが自然な流れなのかなという感じでした。近年、最高位になった人はMリーグの選手に選ばれることが多かったので、シンプルに最高位を目指して生活していました。
最高位のタイトルを引っ提げてMリーグに



