睡眠時無呼吸症候群の治療を行う順天堂大学医学部附属順天堂医院の「ドクターX」こと井下綾子医師は「このニュースを聞いたときには『ついにきたか……』と思いました」とコメント。

 井下医師は今回の事案が、重度の睡眠時無呼吸症候群の症状があったかはわからないとしたうえで「80デシベル前後じゃないかなと思う。飛行機の離着陸の騒音とか、騒音性難聴になるのが85デシベル以上なので、そのぐらいのレベルだと思う」「うるさいはうるさいでも、ずっと同じレベルではなく途切れたり、耳元で大きな声で喋られてるぐらいのイメージの音が不規則にやってくると、不快に感じる」と解説した。

 脳科学的に大雨など規則性のある音は人の睡眠を妨げないが、問題は不規則で大きな音だという。80デシベル前後の音が不規則に途切れながら長時間繰り返されると身の危険を感じ心拍数や発汗も増え、逃げようとする本能が働くため、それを聞かされる人は睡眠を妨げられると考えられている。

 日本人の5人に1人がいびきの症状があるとされているが、9割以上が治療を受けていないのが現状だ。

いびき対策として「いびきルーム」が登場
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