ハンターへの刑事処罰への危険について、住宅地での駆除を巡って銃を取り上げられた猟師がいる。

 ハンター歴40年以上の北海道猟友会 砂川支部長の池上治男さんは「何十年も(ハンターを)やってきて、人の役に立てるというところを考えると、やっぱり銃は返してもらいたい」と胸中を吐露。

 池上さんは2018年に民家付近に出没した子グマを警察官立ち合いのもと、一発の発砲で駆除した。「命中っていうのは命を賭けての真ん中。一発で仕留める自信がないときには、絶対に引き金を引いちゃいけない」と語る池上さんだが、この出来事のあと鳥獣保護法違反として所有する銃などすべて没収された。

 理由は命がけで仕留めたたった一発が「建物に向けて発砲した」とみなされたから。銃の没収はいまも続いており、行政処分の取り消しをめぐり最高裁で係争中だ。

「命がけのハンターの声をもっと取り入れて判断してほしい」
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