未確認飛行物体を「安全保障上の脅威」と捉える理由について、佐藤教授は「位置情報だろう。防空施設や防空体制に関する観測だ。情報収集されたからすぐに攻撃されるわけではないが、問題が起きたときに、効率的に攻撃を受けることを考えると、それは脅威となる」と考察する。

 2024年3月、海上自衛隊の護衛艦「いずも」をドローンで撮影したとされる映像が、中国の動画サイトに投稿された。これは防衛省が本物であることを認め、セキュリティーのずさんさが浮き彫りとなった。

 佐藤教授は「アメリカ自体はこの問題を真剣に取り上げていて、いろいろな未確認の飛行物体に関する目撃情報も確認している」と話す。

アメリカで研究が始まったのは「風船爆弾」の影響
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