■自衛隊に6年在籍「個人の感情を問われることがなかった」
ゆーやさん(29)は、会社で上司に問い詰められた時が、一番つらいという。「『なんで?』と突っ込まれると、どうしても言葉が詰まってしまう。思考が停止して、『申し訳ございません』『すみません』『はい』しか言えなくなり、3つの言葉を会話の中でひたすらローテーションしている感じになる」。
ゆーやさんは高校卒業後、自衛隊に6年在籍。そこで個人の感情を問われることはほとんどなく、「はい!」と大きな声で返事するよう指導されていた。その後、24歳で一般企業に入社し、ギャップに苦しんでいる。
現在は「治したいと努力している。言葉を発する前に、頭の中で1回考える。何も考えないで発すると反感を買ってしまうため、慎重に言葉選びをしている」そうだ。しかし、「たまに『なに言ってるの』とツッコミが入る。そうなると、萎縮で黙ってしまい、言葉が出なくなる。焦りで頭が真っ白になる」と明かす。
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