沙也香さんが最後に会話したのは、沙也香さんの父親だった。「『今日も暑くなりそうだから、散歩無理しなくていいから、休んだらどう?』と言ったが、(沙也香さんは)真面目なので、『きのう休んだから今日は行くよ』という感じで、『じゃ気をつけてね』って言ったのが最後の会話だった。強くでも引き留めていたら、事故は起きなかったかなと思う」。
友太さんによると、「『子ども欲しいね』と2人で話をしている中で、1人目ができたが、その子は流産してしまった。その後にできたのが今回の娘だ。とにかく無事に産まれてきて欲しいと、常日頃、妻と話をしていた」という。
母子手帳には、「つわりも治まり、1時間くらい散歩をした。安定期を迎えて、安産祈願に行った」といった内容が、枠一杯に細かく書き込まれていた。おなかの子を一番に考えて、3食の食事も記録していた。
緊急の帝王切開で生まれた1822グラムの女の子
