WRC(世界ラリー選手権)の第11戦が南米チリで開催。オジエの優勝でトヨタはWRC通算103勝をマークし、史上最多勝マニュファクチャラーとなった。一方、勝田貴元はコンディションが整わず苦戦していたが、日本時間15日の最終SSでは真骨頂である大ジャンプを見せつけ、ファンを熱狂させている。
競技最終日の最終SSに到達するまで、同じトヨタのドライバーたちがトップ争いをしている一方で、日本人ドライバーの勝田はいまいち調子がよくない様子。初日デイ1は6位、デイ2は7位と、トリッキーなステージに苦しめられていた。しかし、この最終SSではひと味違う勝田が見られた。
ステージ途中の上り区間では時間を取られてしまった勝田は、ステージ後半で攻めに転じる。名手オィット・タナックがマシンをぶつけたコーナーも見事にすり抜け、ステージ最後のジャンプスポットでは得意のジャンプ技術を披露して、実況の田畑祐一氏が思わず「うおぉ~!」と叫んでしまうほどの見事な大ジャンプを決め、暫定トップタイムを叩き出したのだ。
リプレイ映像で見ても、GRヤリスの底が見えるほどの高さまで飛んでおり、スポーティで力強いヤリスのスタイリングがわかる迫力の跳躍イメージだった。勝田はこれで何かを掴んだのか、大会後に自らの公式Xで、「次戦は半年ぶりのターマック。(中略)自信を持ってしっかりと準備をして挑みます」と、次のセントラル・ヨーロピアン・ラリーへ向けた抱負を語っている。
勝田を応援する日本のファンからは、「いいぞおお」「うまくいった!」「きたぁぁぁぁぁ!!!」「攻めたなぁ」「高ぇ」「師匠超え」「仕事したね」「勝田エアラインんん!」など、熱いコメントが集まっていた。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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