■チャーリー・カーク氏とは?
アメリカ政治が専門で、カーク氏の活動に関する論文も書いている、南山大学国際教養学部の山岸敬和教授は、「主戦場はキャンパスだ。トランプ政権が大学に対して厳しく踏み込んでいったが、大学で話を聞くと『トランプ政権対大学』に加えて、学生が保守派に切り崩されていて大変だとのことだった。聞くと『ターニング・ポイントUSA』という団体があり、カーク氏が率いていると知った」と振り返る。
カーク氏の活動については、「メンターである人物と18歳から団体を作り始め、元々は高校生や大学生の政治参加を呼びかけた。さらに『保守的な考え方はおかしいものではない』という啓発活動をしながら、活動を大きくして、トランプ氏に出会った」と紹介する。
そして、「トランプ的な陰謀論や過激な物言いなどで、忠誠心が試され、巻き込まれていく中で、カーク氏の野望も育った。元々は“小さな政府”志向だったが、トランプズムに近づいていった。ただ、元々は純粋な志で始めたのだろう」と語る。
MMBH留学代表の岸谷蘭丸氏は、その立ち位置について「カーク氏が学生を論破する画像がバズった。逆にそれが反感を買い、ケンブリッジの大学生にボコボコにされる映像も、カウンター的にバズった。バズを生み出す存在になってきていた」と評価する。
■話題となったディベート
