WRC・世界ラリー選手権の第11戦が南米チリで開催。トヨタがWRC最多勝利マニュファクチャラーになるなど話題豊富な大会だったが、19日にWRC公式Xが、3人のドライバーのジャンプシーンを見比べられる動画をポストし、注目を集めている。
同シーンの舞台となったのは、競技最終日の最終パワーステージ『ビオビオ』のフィニッシュラインに設置されたジャンプスポットだ。このステージはいくつかのジャンプスポットがあるが、最後のジャンプスポットは最も規模が大きく、またジャンプのタイミングに合わせてコース脇から炎が上がる仕掛けもある。
まずは、パワーステージで9位、ラリー・チリ全体では8位となり、今回もフォード勢でトップの成績を収めたグレゴワール・ミュンスター。トヨタやヒョンデに比べて戦闘力が劣るマシンを、精一杯引っ張る気持ちが感じ取れる迫力のあるジャンプを見せた。勢いがあって、マシンの前部が浮き上がるような姿勢で、非常に高く飛んでいる。
次は、昨季の年間王者にして、毎大会後半、特にパワーステージで真価を発揮するのが特徴のティエリー・ヌービルだ。このパワーステージでも、切れ味鋭い走りで2位のタイムをマークしているが、大ジャンプも無駄な動きを削いだような動きをしている。高さを出すよりも飛距離を狙ったような飛び方となっている。
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