9巡目、命綱の發を鳴いてイーシャンテンまで前進すると、終盤14巡目でついに1索単騎でテンパイ。これで佐々木がノーテンであれば、それでも逆転トップになれる条件を整えた。ところがここからが茨の道。続く15巡目に持ってきたのが生牌の南だったからだ。
佐々木はラス親だけに、仮に南を切って放銃しても試合終了にはならないが、とはいえトップ目との差が開いてしまう。そこで選んだのが1索を切っての南単騎だ。道中、赤五万を引いていたことで、發・赤への移行が可能になっていたのが幸運。直後、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)がリーチをかけた宣言牌が南で、これを瑞原がロン。2600点のアガリにより、佐々木をわずか500点かわす逆転トップを成し遂げた。
試合後、瑞原はオーラスの展開について「ちょっと強欲なスルーをしたら赤五万を引いてくれて、動きが取りやすくなった」と、運良く赤牌を持ってきた展開に目を細めると「發をポンしてテンパったけど、所在がわからないドラ単騎より、そこまで打点は必要ないので、何か頃合いの牌が来ないかと思っていたら、南が生牌だった。寿人さんの仕掛けが、確定のタンヤオでもなかったし、放銃した時に高いパターンを避けなくてはいけない。攻守両方の意味で南にした」と説明していた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合(全300試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)



