心神喪失とは?
【映像】「おかしい!」無罪判決に訴えた70代被告の様子
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 いま、ある無罪判決が物議を醸している。起訴状などによると、70代の男性被告が2022年、北海道北広島市にある生活困窮者向け共同住宅に放火・全焼させ、男女2人を殺害した罪に問われていた。

【映像】「おかしい!」無罪判決に訴えた70代被告の様子

 被告は警察の取り調べに対し、「共同住宅の中で殺人が行われていた」「次は自分がやられると思った」などと供述。被告に刑事責任能力があったのかが争点となり、精神鑑定は起訴前と裁判中に2度行われ、それぞれ異なる見解が出た。

 その2つの鑑定をもとに、検察側は「責任能力があった」、弁護側は「心神喪失状態にあった」と主張した。そして札幌地裁は、「善悪の識別に従って自分の行動をコントロールできる能力が失われていた疑いが残ると言わざるを得ない」として、無罪判決を下した。

 SNSでは「なぜ無罪?」「心神喪失で無罪になること自体が理不尽」との声が出ている。“心神喪失”とは、どのような状態なのか。そしてなぜ、鑑定で見解が分かれたのか。『ABEMA Prime』では、心神喪失状態の犯罪について、専門家とともに考えた。

■心神喪失とは?
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