——映画を通じて前向きに考えられるようになったんですね。小林さんは落ち込んだりすることはないのでしょうか?
小林:僕は楽しいことがあると気持ちが上がるんですけど、その反面マイナスに気持ちが動くことがなくて。オーディションに落ちるとか大怪我をしても全然ショックじゃないというか、お金で損をしたとしても落ち込まないんです。
——メンタルが強いんですね。
小林:メンタルが強いというよりも、マイナスにならないように自分を自制しているのかもしれないです。
——感情のコントロールが上手いと、演技をする上でも生かされそうですね。
小林:あんまりネガティブな感情にならないんですけど、『光が死んだ夏』でよしきを演じているとすごくぐちゃぐちゃな感情になります。
——どのシーンでそういった感情になるのでしょうか?
小林:ヒカルは悪くないってわかっていてもつい八つ当たりをしてしまったり、生前の光と今のヒカルを重ねて思わず涙してしまうシーンなどは、普段の僕の中ではなかなか出てこない感情を引き出してくれました。
よしきにとってツラいシーンを演じている時は僕もツラいのですが、それでも演じ終わったあとはなぜか「すごくスッキリしたな」みたいな感じになります。
——日常では体感できないようなシーンばかりですからね。
小林:もしかしたら鬱憤がたまっていたのかもしれないですね(笑)。よしきを演じることで鬱憤を吐き出させてくれるというか。
『光が死んだ夏』で小林が演じるよしきは、親友の姿をした人外の“ナニカ”であるヒカルとこれまで通りの日常を過ごそうとする高校生だ。暑い夏を忘れさせるような、背筋が冷たくなる青春ホラーの世界をぜひとも体感してほしい。
(C)モクモクれん/KADOKAWA・「光が死んだ夏」製作委員会
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