■AIペンギンとは?チームみらいとの違いは?

チームみらい
拡大する

 代表交代について、奥村氏は「法的に代表は自然人でないといけないため、私が代表ではあるが、AIペンギンへ徐々に意思決定を委譲する。その時に果たしてどうなるのかを見るのが我々の挑戦だ」と説明する。

 すでに政治へのAI活用では、チームみらいの例がある。違いとしては「意思決定にAIを使う」ことだが、「意志決定にAIを使うことには、どこか危うさを感じる。ただ、これが現実になったときにどうなるか、今のうちに見ておかないと危険だ」と語る。

 こうした発想に至った背景には、再生の道が「政治参加のプラットフォーム」であることがある。「既存政党のように政策を打ち出す団体ではない。例えば、AIペンギンが一人ひとりのスマホで育つと、記者会見を見て『うちのAIペンギンちゃんが頑張っている』となるかもしれない。『既存の政治家よりも、この子の方が賢い』となった時に、果たして本当にそれでよいのかとなる」。

 そして、「現時点でもAIに意思決定を介入されている。YouTube動画も、AIのアルゴリズムでレコメンドされているが、その動画は自分の興味に合ったものかもしれないし、何か意図されたものかもしれない」と、“すでにAIによって意思決定されている可能性”を自覚する必要性を訴える。

■「AGI到来に我々ができるささやかな抵抗」
この記事の写真をみる(6枚)