各候補者の所見発表をプロが分析!
小倉氏は「演説に限らず“話”の分析はコンテンツ(話の中身)と、デリバリー(話し方)の2つに分解して分析する」。
「まず前提として、コンテンツの分析をするときには、冒頭、話のいわゆる“掴み”をどう作ってきたのかという点、また文章15分の中でどのようなことに話の情報の比率を割いてきたかという点、2つの観点で見ている」(小倉琳氏、以下同)
また、AIでの分析も行っているといい、今回の所見発表を「声の高さ」「間の取り方」「話す速さ」「一文の長さ」の観点で分析したところ「小林氏と小泉氏が数値的にはかなり高い評価を得やすいものであった」と語る。
「声の高さも十分で、話す速度も一定で聞き取りやすい。また一文の長さが長くなるとわかりづらくなりやすいが、短くまとまっていたのが印象的だ」
小倉氏は特に重要だと思ったポイントについて「『声の高さ』と『間の取り方』」だと述べる。
「例えば高市氏だと、女性の声という観点では非常に低めで、これは政治家にとって素晴らしいポイントだと思っている。実際にリーダーシップの分析をするような論文などでも、政治家の声はなるべく低い方がリーダーシップがあるように受け取られやすいという評価もあるため、かなり印象的であったと数値にも出た」
『間の取り方』の観点では…。
「小泉氏が挙がりやすい。平均無声時間が1.16秒で他の候補者と比べても長いが、今回の小泉氏の演説を見て思われたポイントとして多いのは、『堂々としていた』『余裕があるようにも見えた』ところだ。これは間をちゃんと取るというところからきているのではないか」
演説で“党員票の行方”に変化?
