苦しくなったのは岡田。南2局の時点で、点棒はわずか300点だけ。なんとかラス回避、3着浮上を目指そうと丁寧に打ち進めると11巡目に六・九万待ちでテンパイ。高目の六万をツモれば満貫からという挽回のチャンスを手にした。
ところが流れが悪い時はとことん悪い。下家の鈴木たろう(最高位戦)には明確な安牌がなく、7索が3枚河に見えてきたこともあり、8索を切った。これは岡田が暗刻で持っている牌。リーチ時は同じく暗刻で持っていた7筒と8索、どちらを切ってリーチにするか悩んだところだった。しかしこの8索にロンの発声をしたのが鈴木優だった。開かれた手牌は三色同順・赤・ドラ2の満貫、8000点(+300点、供託2000点)とこれまた強烈だったが、なにせ岡田にとっては待ちが切なかった。鈴木優はカン8索からのアガリで、つまり山にはゼロ。たろうが8索さえ選択しなければ、岡田はいわば“負けなし”状態で山に3枚残りの六・九万に挑戦できたからだ。
たろうが8索で打ち込んだところを確認した岡田は、なんとも切ない表情を浮かべ、さらには軽く息をつくと、両手を頭の後ろに組むようにお手上げのポーズ。あまりに恵まれない展開に、ファンからも「かなしみー!」「岡田かわいそう」「リー棒だけ取られて」「ついてないない」と同情の声も多く見られていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合(全300試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)



