そして、アメリカで高額化した背景には「アメリカやトランプ大統領を読み解く核心」が秘められているという。アメリカは「移民の国」「一期一会の国」だ。「ヨーロッパやアフリカ、アジアといろいろな国から移民が自由を求めてやってくると、文化が別々で共通認識がない。日本では『ありがとう。今度メシでも』と言われてそれも感謝の一つだと思うが、具体的なスケジュール調整がないと『行かないやつだ』となる。アメリカではそれぞれの文化が違いすぎて、本気と建前が通用しない。みんな共通の価値観である“お金”で対価を払わないと、感謝が伝わらないところがある」。
「一期一会の国」については「国土の広さもあり、一度関係性ができた人と、また会うとは限らない。ここで親切にして、信頼関係ができても、二度と会わないかもしれない。『ここでのサービスは、今返してほしい』と刹那的なところがある」と説明する。
「英語という共通言語よりも、お金で結びついている。『サービスしたら、その分返してほしい』『何ドルの価値があるのか、お金で示して欲しい』。日本人には抵抗があるが、アメリカ人はむき出しで評価されたい。言葉にすると極端だが、お金を払うこと以外で、感謝を示す方法が見当たらないと理解していい」
チップとトランプ関税の関係性
