親番の南3局は7800点のツモ。これで持ち点は5万点オーバーとなったが、渋川は攻撃の手を緩めない。同1本場はテンパイで流局、伏せてオーラスへ向かう手もあったが、加点の期待値を追って連荘した。
同2本場は南が対子、マンズですでに2メンツが見込める手で混一色の手作り。南と九万をポンして地獄待ちの發でテンパイした。渡辺が三色同順でテンパイしぶつかり合うも、永井から發がこぼれて渋川に軍配。南・混一色の7700点(+600点、供託1000点)でさらにリードを広げた。
持ち点が6万点超となり迎えた南4局、ライバルは簡単に逃がしてはくれなかった。まず渡辺が親満貫をツモ、さらに畳みかけるようなリーチ攻勢で猛反撃。渋川は一時「僕はマクられたと思った」と逆転負けを覚悟したが、終盤に逢川が押し返しのリーチ。渡辺から跳満をアガり、試合終了した。この試合、四者のリーチは計26本。渋川はリーチ7回にアガリ6回、そしてこの乱打戦でも放銃0回という完璧な試合運びだった。
9局に及ぶ親番を振り返り、渋川は「そんなに行ってましたか」と驚きの表情。南3局1本場のテンパイ連荘は「迷っていましたが、局収支は絶対開けた(連荘)ほうが得」と思考を明かした。「7700点がアガれて本当によかったと思ったら、肝を冷やすことになっちゃって…これマクられたらヤバいなと思っていました」と苦笑いも。最後は「ここから一気にプラス域に浮上して、ガンガンやっていきます!」と決意を示し、笑顔で締めくくった。ファンからは「ないしぶ!!」「渋、よかったな!」「おめでとーー!!」と健闘をねぎらう声が続いていた。
各チーム・選手の成績Mリーグ 日程
12月8日(月)
12月9日(火)



