勝利した藤井王座は、「序盤から一手一手非常に難しい将棋だった。夕食休憩明けから自信のない展開で、勝負に行って苦しめかなと思っていたが、攻めを呼び込む形となった。その前後の数手は一手一手の変化が際どかったのかなと思う」と一局を総括。「第5局を指せることになったので、実力を高めて熱戦にできるように頑張りたい」と意気込みを語った。
一方、敗れた伊藤叡王は「序盤から前例のない展開を選び、中盤以降非常に難しい将棋だった。角引きを軽視していて、そこから一気に崩れていってしまった。そのあたりをもう少しケアしたかった。悔いが残る。第5局は少し日が空くので、しっかり準備して頑張りたい」と話した。
この結果、シリーズ成績は2勝2敗のタイに。藤井王座がフルセットに持ち込むことに成功し、タイトルのゆくえは最終局で決着を付けることとなった。藤井王座が連勝で防衛3連覇を決めるか、伊藤叡王が王座奪取で二冠目を手にするのか。運命の第5局は28日、山梨県甲府市「常磐ホテル」で予定されている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





