この日落ちた雷は赤く染まっていた。「大和証券Mリーグ2025-26」、10月10日の第2試合にTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)が出場。東2局2本場、僅差のラス目だった瀬戸熊は勝負と見て果敢にリーチを打ち、これが一発ツモ。しかも赤牌を引くという強運により、衝撃的な倍満とし、放送席やファンを興奮させた。
瀬戸熊といえば「卓上の暴君」という異名を持つほど、対戦者に強烈なプレッシャーを与えるタイプ。親番で連荘し始めたら止まらない「くまくまタイム」は、名前のかわいさとは裏腹に、強烈な破壊力を持つ。Mリーガーの中では最年長の55歳ではあるが、まだまだその力は勢いに乗る選手たちに匹敵している。
勝負強さ・力強さを同時に見せつけたのが東2局2本場だった。瀬戸熊は1万7200点持ちで、同点3着目のセガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)とは200点差、トップ目の園田賢(最高位戦)には3万8000点差をつけられていた。試合序盤とはいえ、これ以上離されると試合は園田のものになる。これを強烈な一撃で止めたのが瀬戸熊だった。
これぞ暴君なアガリMリーグ 日程
12月15日(月)
12月16日(火)




