リンゴ農園に行くとクマの姿が。箱わなではなく小動物用のわなにかかっていたのは子どものヒグマで、池上氏は「車から降りられない、危ない。母グマが近くにいる」と警戒。園の外にいた関尾氏に「危ないよ!そばに母グマいるから。来たら襲われるよ!気をつけないとダメだよ」と警告した。

 箱わなにかかった場合、駆除に要する段取りを組む時間の余裕があるというが、今回は通常のわなのため、いつまでもそのままにしておくわけにもいかない。

 そこで池上氏は市の職員に電話で相談。どうすべきか指示を仰ぐことに。池上氏が「関尾さんはすぐ駆除してほしいって言っている。自治体と振興局の関係で、きちっと対応できれば問題ないと思う」と伝えると、振興局職員は「問題ないですよ。僕の責任で大丈夫です」と返答。市からの指示は「危険なのでいますぐ駆除してください」というものだった。

「現場が困ってることを優先しなければならない。プライオリティーを十分考えてやらなきゃいけない。だけど法律に照らし合わせて適正に処理しないと。だから難しい」(池上氏)

「ヒグマを殺したいという人は誰もいないと思う」
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