南3局3本場、佐々木は2万8400点持ちの2着目だった。配牌で7筒の暗刻、1索の対子、4・5筒と3・4索の両面ターツと、まずまず狙えるものをもらった。5巡目にはイーシャンテンまで進んだが、6巡目にTEAM雷電・黒沢咲(連盟)が先制リーチ。それでも佐々木は、黒沢に対して無筋をバンバンと切り飛ばし12巡目に四万を引いてテンパイした。

 ここで放送席の実況、解説、さらに視聴者は3・4・4索の形から4索を切って2・5索待ちのリーチと思ったが、なんと佐々木は3索を切り、1・4索のシャンポン待ちに。自分から5索が3枚見えているとはいえ、ここは両面待ちがセオリーではとも思われた。

 ところが捨て牌、各者の手牌を確認してみると、なんと2・5索は山にゼロ。つまり純カラだった。これには解説の土田浩翔(最高位戦)も「よく選べたねー」と絶賛。さらに18巡目、1索でツモアガリを決めた瞬間には「よくツモった!素晴らしいよ、これは」と大絶賛した。

 前原さんと佐々木が組んでいた「チームがらくた」といえば、愚形・悪形気にせず、果敢に攻めていく「がらくたリーチ」がファンの間で有名。今回はがらくたリーチというよりも、佐々木の直感が山ゼロという悲劇を回避し、さらにアガリにつなげた形だが、ファンからは「マジですげぇな」「これは叫んでるよ空の下で」「泣ける」など、前原さんとのつながりが生んだアガリだったというコメントが多く寄せられた。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合(全300試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
ABEMA/麻雀チャンネルより)
 

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