【WRC 世界ラリー選手権】第12戦 セントラル・ヨーロピアン・ラリー
ドイツ、チェコ、オーストリアを横断して日本時間19日まで開催される世界ラリー選手権でランキング2位につけるトヨタのチャンピオン候補が、“体当たり走法”を披露。バリアを動かしたことでペナルティを受けたが海外で話題を呼んでいる。
エルフィン・エバンス(36)のGRヤリスはSS1でコースに配置されたバリア(障害物)に右フロントタイヤをヒット。バリアを押しのけながらも、そのままペースを崩さず走行を続け、2.1秒差のステージ4位タイムを記録した。
このシーンはWRC公式Xでも「トヨタのペアにとってSS1での“小さな瞬間”」とのコメント付きでエバンスが全く動じず、鬼気迫る表情でアタックを続ける様子が投稿され、19日時点で動画は1.2万回を超える再生を記録、話題を呼んだ。リプライ欄には「この愚かな官僚主義的規則にうんざり」などと、ペナルティに疑問を示すような意見もみられたが、規則違反は見逃されず、主催者はエバンスへ5秒のタイムペナルティを課した。エバンスはデイ1を総合6位で終えたが、デイ2で3位に浮上、デイ3終了時点でも総合3位につけ、巻き返しを見せている。
チャンピオン争いも佳境を迎える中、“小さな出来事”が大きなドラマの呼び水となるか。今後の展開から目が離せない。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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