王者・安本晴翔への挑戦権をかけたフェザー級王座次期挑戦者決定トーナメント準決勝で、元TEAM TEPPEN所属の梅井と、6戦全勝3年無敗の現所属・吉田が激突した注目の試合。

 試合は序盤、吉田はローで崩しにかかるも、梅井がミドル、ロー、ボディと連打をつなげ、多彩な攻撃を展開。近距離でパンチを次々と繰り出す梅井に対し、防戦気味の吉田は距離を詰めて反撃を狙うが、タイミングをつかみきれない。その一瞬の隙を突き、梅井の鋭い左ストレート、さらにまくるような右が命中。吉田がダウンを喫する。残り1分で猛ラッシュを仕掛ける梅井に対し、吉田も必死に体勢を立て直し、ゴングまで持ちこたえた。

 梅井が主導権をキープするなか、試合は思わぬ方向へ。2ラウンド、巻き返しを狙う吉田が前へ出ると、梅井は体を入れ替えて連打で応戦。吉田もボディへのミドルで反撃するが、至近距離の攻防で頭を下げた梅井の頭部が踏み込んだ吉田の顔面にヒット。試合は一時、中断される。

 再開後、吉田がギアを上げて猛攻を仕掛ける一方、梅井も強気に打ち合い、クリンチの際には頭がかすめる“際どいシーン”が続出。「ハードな試合になった」「バッティングがチラつく」など緊張感のある展開が続く中、問題のシーンが起こる。

会場騒然の劇的結末
この記事の写真をみる(10枚)