その伊達だが、自身5シーズン目で初めてと言っていいほど、開幕から成績が伸び悩み、大きなマイナスポイントを背負う状況になっていた。たまった鬱憤を晴らす時が来たのは親番の東3局だ。2万900点持ちのラス目だったが、配牌には赤5筒、ドラの1筒を含み、ピンズが連続して10枚という大チャンス。これにEARTH JETS・石井一馬(最高位戦)が役牌を鳴いて混一色を仕掛けると、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)もわずか5巡でリーチ。伊達にプレッシャーをかけた。

 それでも、この大チャンスを引いては勝ち目がない。危険牌を持ってきてもひるまずプッシュすると、6巡目に3筒をポンして清一色・赤・ドラ2という倍満テンパイ。さらに7巡目にチーをして待ちを変えると、山に1枚だったところから4枚にジャンプアップ。そして14巡目、4筒を引き当ててツモ。会心の倍満をアガり切った。

 点数申告を終えた後、伊達は一瞬ギュッとまぶたを閉じるような仕草。周囲からのプレッシャーに打ち勝ったことを実感したと思われるところだが、ファンからは「ついに伊達ちゃん来た!!!」「この伊達朱里紗を待ってた」「神の帰還」「これだよ伊達は」と、圧倒的な強さを見せてきたトップ雀士の復活劇に大興奮だった。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合(全300試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
ABEMA/麻雀チャンネルより)
 

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