■竹中平蔵氏「AIにもある種の確率で誤審させたらいい」

竹中平蔵氏
拡大する

 坂井氏の持論は「プロとアマで分けて考えた方がいい」といったものだ。「プロは仕事のため、正確性を求めるのは重要だが、アマチュアにはそもそもABSを導入できる資金があるのか。またアマチュアには、選手も観客も審判も、趣味や生きがいとしている人もいる。ボランティア精神で、土日もつぶしてきた審判の役割を奪うのは、本当に正しいのか」。

 自身の誤審経験を問われると、「覚えていないくらい間違っているはずだ」としつつ、「ストライクボールでも、センサー判定すると間違っている投球は、各試合に数球あるはずだ。ただ、それは選手自身も合っていると思っている。ストライクゾーンは、審判だけでなく打者や守備者全てが作り上げている」と返した。

 経済学者の竹中平蔵氏は「大リーグでは、以前から全ての投球・打球の速さや回転数を、デジタルで記録しているため、ストライクゾーンの判定は簡単だ。キャッチング技術の判定も、将来的には可能になる。過去のデータベースの有無が判定を決めるため、ストライクボールと、ファーストベースのアウトの判定はすべきだ」と考える。そして「誤審のおもしろさもあるため、AIにもある種の確立で誤審させたらいい」とした。

(『ABEMA Prime』より)

この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(8枚)