あわや接触。一流のGTドライバーが、これぞレースの猛追ぶりで、いい意味で“煽り運転”と言わしめるギリギリのアタックを見せつけた。
3時間レースとして行われたスーパーGT第7戦決勝。レースは25周目、2位に浮上したTGR TEAM Deloitte TOM’S(#37 GR Supra)が首位NISMO NDDP(#3 Niterra MOTUL Z)に猛然と迫った。
この日の37号車は絶好調。24周目、笹原右京はGT300車両を巻き込む混戦の中を、縫うように走り抜け、NISMO(#23 MOTUL AUTECH Z)をアウトから鮮やかにオーバーテイク。解説の脇阪寿一氏も「もうクラス違いくらいスピード差がある」と驚くほど、圧倒的なスピードを見せつけていた。
勢いそのままに、笹原はトップを走る3号車の背後へ。テールとバンパーが重なりそうな“車間距離ほぼゼロ”の超接近戦に突入し、MCの『ぱーてぃーちゃん』信子は「高速(道路)とかにいたら、めっちゃ嫌だ」と苦笑い。すると脇阪氏もすかさず「あれあかんよね!煽り運転だよね笑」と発言し、スタジオは笑いに包まれた。そのままホームストレートに突入すると、37号車も3号車も、フルスピードに。大迫力のオンボード映像に信子も「本当にやばい!」と声を上げた。
そして、勝負は第一コーナーのブレーキング対決へ──。3号車がブレーキを踏んでも、37号車はまだ踏まない。アウト側から一気に飛び出すように並びかけ、見事なコーナリングでオーバーテイクを決めた。スタジオは絶句。「すごいね…」とゲストでタレントのマギーも息をのんだ。SNSでも「最高にカッコよかった」「怖いくらい速い」「GT700なんじゃ?」と大興奮のコメントが相次いだ。
37号車は、この後69周目に緊急ピットインを行うも、復帰には至らず、チームは最終戦を見据えて70周目でリタイアを選択したが、レースでも随一の光る場面となった。(ABEMA『笑って学べる!超GTぱーてぃ』/(C)GTアソシエイション)
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