【日本シリーズ】阪神 2-3 ソフトバンク(10月30日/甲子園球場)
阪神タイガースの大山悠輔内野手が、ピンチを凌ぐスーパーキャッチを見せた。抜ければ逆転という鋭い当たりを華麗に捌き、甲子園球場の虎党たちは大興奮となった。
2年ぶり3度目の日本一を目指す阪神は、1勝3敗と後がない状況で第5戦を迎えた。すると左腕・大竹耕太郎投手が緩急を使った投球でソフトバンク打線を翻弄。打線も2回に坂本誠志郎捕手のタイムリー、5回には佐藤輝明内野手が5試合連続となるタイムリーで2点をリードした。しかし8回、今季自責点1の最強リリーバーである石井大智投手が柳田悠岐外野手に2ランホームランを浴びて同点に。さらに2死から柳町達外野手にスリーベースを許すなど、一打逆転の場面を作られた。続く山川穂高内野手は2ボールから申告敬遠で歩かせて、阪神バッテリーは栗原陵矢内野手との勝負に出る。
カウント0ー1から2球目、インコースのストレートを痛打されて、打球は一塁線へ。抜けたかと思われた当たりに、ファーストの大山が横っ飛びでくらいついてキャッチ。すぐに立ち上がって一塁キャンバスを踏み、同点で踏みとどまった。
このビッグプレーに甲子園球場からは大歓声。またABEMAで解説を務めた阪神OBの西岡剛氏と糸井嘉男氏は口を揃えて「うぉ!すげー!」とコメント。「これやばいて」「いやーすごい。(チームを)救ったね」「この試合面白い」と大興奮のプレーとなった。
ABEMAのコメント欄やSNSも大山祭りに。「大山それは大ファインプレーよ」「大山えぐいて!めちゃくちゃ助けるやん」「抜けたと思ったわ。大山ほんまありがとう」「バッティングで苦しんでる大山が守備で魅せた!」「とめた」「まだ終わってないぞ。大山のプレーを無駄にするな」「魂のダイビングキャッチや」など大山を称えるコメントで溢れた。
阪神の『不動の5番』に君臨した今季、打率.264、13本塁打、リーグ3位の75打点をマークし、得点圏打率も.316を誇った。しかし日本シリーズでは第4戦で初ヒットとなるなど、18打数1安打、打率.056と苦しい戦いを強いられていた。
なお試合は延長11回、中4日で2イニング目のマウンドに上がった村上頌樹投手が、野村勇内野手に逆転のソロホームランを浴びてゲームセット。史上最速となるセリーグ優勝を達成したが、2年ぶり3回目の日本一はならなかった。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
この記事の画像一覧

