「100回生まれ変わらないと指せない」藤井聡太竜王が見せた異次元の“成桂寄り” 解説棋士「それを見ることができただけで幸せ」 将棋藤井聡太 2025/11/02 10:00 拡大する 若き王者が、またしても異次元の読みの精度を見せつけた。将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、棋聖、棋王、王将、23)が10月31日・11月1日に行われた第38期竜王戦七番勝負第3局で、挑戦者の佐々木勇気八段(31)に勝利。成桂タダ捨てからの圧巻の組み立てに、解説を務めた鈴木大介九段(51)からも「100回生まれ変わらないと指せない。別のゲームを見ているみたい」と感嘆の声が漏れた。 藤井竜王にとっては王座失冠からの再始動となった竜王戦第3局。京都市の世界遺産・仁和寺を舞台に争われた本局では、シリーズ2連敗中の佐々木八段が初白星を目指し意表の四間飛車を採用した。「後手振り飛車がどのくらい通用するかというのがテーマだった」という佐々木八段に対し、藤井竜王も「予想していない展開になった」。それでも、「端の位を取っての四間飛車は以前も公式戦で指されたことがあり、そのときの変化を思い出しながら指していた」と序盤の駆け引きを冷静に対応した。 続きを読む