空気が乾燥し、火災のニュースが増加傾向にある昨今。火事から地域を守るため消防署と共に活動しているのが消防団員だ。身近だが詳しく知られていない消防団について、テレビ朝日社会部・田中爽大記者に聞いた。
一糸乱れぬ俊敏な動きでポンプを準備したかと思うと、重さおよそ8キロのホースを持って全力疾走。東京・八王子市の地元の消防団による消火訓練の様子。メンバーは全員が女性で、木村七海さんは3年前に入団した。
木村さんたちが行っているのは消防操法という競技だ。60メートル先の的を倒すタイムや動きの正確さを競う。木村さんの消防団は去年、都大会で優勝し、今年、全国大会に初出場する。しかし、非常勤の消防団員は消防士と違って日中は別の仕事があり、なかなか練習ができない。
「ループしちゃったよー」と後悔
迎えた全国大会には各都道府県の代表44の消防団が出場。各地から集まった応援団が見守る中、訓練の成果を披露する。
木村さんたちはベストに近いタイムが出したが、出番後、木村さんの目には悔し涙が。「ループしちゃったよー」と後悔を口にする。
結果は初出場で準優勝。東京都の女性消防団として史上2回目の快挙だ。
木村さん「みんなとできたのは本当に嬉しい。みんなと勝ち取った準優勝」


