「3台まとめてオーバーテイクしました!」辻歩アナの実況が響いた瞬間、スタジオがどよめいた。
ドライバーズランキング2位・TGR TEAM ENEOS ROOKIE(#14 ENEOS X PRIME GR Supra)の大嶋和也が、驚異の3台抜きを披露したのだ。
シーズン最終戦スーパーGT第8戦決勝を振り返った『笑って学べる!超GTぱーてぃ』では、この圧巻のオーバーテイクシーンをピックアップ。逆転優勝を狙う14号車が見せた“意地の一瞬”にスタジオからは声が上がった。レース中盤、6番手のTGR TEAM KeePer CERUMO(#38 GR Supra)を先頭に、NISMO NDDP(#23 Niterra MOTUL Z)、Astemo REAL RACING(#17 CIVIC TYPE R-GT)、ARTA(#8 MUGEN CIVIC TYPE R-GT)、そして10番手のENEOSが入り乱れる、激しい5台バトルが展開されていた。
23号車、17号車、8号車が横一線で並び、コーナーへと進入──。解説の脇阪寿一氏が「うわ!スリーワイドや!」と声を上げたその瞬間、減速する3台のさらにイン側から、14号車が鋭く切り込み一気に前へ。一瞬の攻防で3台をまとめて抜き去る驚異のオーバーテイクを決めた。
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