依頼者が切実に求めていたのは、「最初の発想をAIじゃなくしてほしい」ということだった。特に次女が人権標語で表彰された件については、審査員がAIによるものだと見抜けていない現状にも腹が立っている様子だった。
真栄田探偵は次女に話を聞くと、人権標語の応募にAIを使ったことに「罪悪感はない」と語った。しかし、好きな人の告白については「自分の言葉で聞きたい」と、本音をこぼした。依頼者と真栄田探偵が試しにAIの能力を調べると、その能力に「自分たちの創造をはるかに上回っていました…」と認める結果となった。
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