ABEMA的ニュースショーが現地を取材。「木が折れて山肌が見えている状況」「木がなぎ倒されている。根っこからもいっている」。八丈島パークホテルでは「屋根がすべて吹き飛んでいる。はがれ落ちている。むき出しに……」と爪痕がいたるところに残っていた。
ゲストハウス「HOTEL SUI -翠碧-」も深刻な被害を受けた。東京諸島リビングサービスの持丸沙代子代表は「大きな穴が開いてましたので、雨風をしのぐために応急処置として(パネルを)貼っている」「室外機が壁と一緒に崩落した状態で使えなくなっている」と説明。開業7日前に台風被害に見舞われ、「雨戸やドアが壊れたり、すべての建物で屋根がはがれていて、このままだと雨漏りしてしまう。公的支援がない状態では廃業せざるを得ない」と訴えた。
「ロッジ わいるる」も、8部屋中3部屋が破損。加藤桂丞支配人は「ここの上が落ちたところ。そこから水がバーって入ってきて、中の天井が崩れ落ちた」と明かす。キャンセル作業に追われており「きのうは風で飛行機が飛ばなかったので、延泊されるお客さんと来られなくなったお客さんでちょうど相殺した感じ」と、厳しい状況を語った。
最も被害が大きかった南東部の末吉地区。当初避難所に指定されていた旧末吉小学校にも土石流が押し寄せ、建物を破壊。けが人こそ出なかったものの、19人が再避難した。
八丈町役場によると、台風による災害廃棄物は約3万6000トン。倒壊した家屋なども含め、約11年分に匹敵する量になると見込まれている。
断水の影響は島の主要産業にも大きな被害をもたらした
