ゴングが鳴ると同時に、ウーは変則的な蹴りで仕掛けるが、大久保は持ち前のアグレッシブさを発揮し、矢のようなワンツーで距離を詰める。ローやミドルで対抗するウーを、正確かつ速いワンツーで押し返すと、下がったタイミングに大久保の強烈な左三日月蹴りがボディに突き刺さる。「バコッ」と鈍い音が響き、ウーは数秒フリーズしたのち悶絶、その場に座り込み最初のダウンとなった。
ダメージが色濃い表情ながらもウーは立ち上がる。しかし再開直後、大久保は全く同じ軌道で左三日月蹴りを再び突き刺す。これが決定打となり、ウーは耐えきれず崩れ落ち、試合終了。これまでKO負けのなかったウーを、わずか二発の三日月蹴りで初めて完全KOに追い込んだ。
ファンも大久保の快勝に「マジで覚醒したな」「切れてるね」、そして脆く崩れ落ちたウーに対して「中国には三日月はないんだな」との声も…。大久保が昨年敗れた金子晃大へのリベンジを公言していることから、「これは金子と組んで良い」「一時期の金子より強いかも」といった意見も寄せられた。
今や大久保は、格闘技だけでなく“イケメン枠”としても人気を集める存在。恋愛リアリティショーや「東京ガールズコレクション」への出演経験を持つ華やかなキャリアとは裏腹に、一戦ごとに進化する21歳のK-1ファイター“倒し屋・大久保”としての姿を強烈に印象付ける勝利となった。
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