チームの命運を握るのは、やはりこの男だ。 自己ベストは2時間6分5秒の学生記録。2024年の箱根では“花の2区”で区間賞、先日の全日本大学駅伝でも7区区間新をマークした黒田朝日。 この日は3000メートル走で本番を想定した最終調整を行い、動きを確認した。原監督は「絶好調でなくとも、どんな時でも能力を100%発揮できる」と全幅の信頼を置く。 「黒田に渡せばやってくれる」。その安心感に加え、背中で語る走りは「黒田に負けるな」という強烈なベンチマークとなり、チーム全体の底上げにもつながっている。
4年生として、そして主将として挑む最後のMARCH対抗戦。黒田の言葉はシンプルかつ力強い。 「僕は4年生なので今年が最後になる。最後、優勝して終えたい」 2023年の優勝を知るエースが目指すのは、チームとしての勝利、そして自身の走りによる圧倒的な証明だ。 学生最強ランナーが刻む大会ラストラン。そのスピードは、そのまま箱根の栄光へと繋がっていく。
(ABEMA/MARCH対抗戦より)


